2013年07月04日 22:13
当初は民主的な国家をつくると宣言し、選挙で勝利したモルシ大統領。
しかし、それまでのムバラク政権下で排除されていたイスラム勢力の権力取得に執着したことに加え、経済成長が全くないことで国民の不満が爆発。
軍が緊張緩和を勧めるも、全く動く気配のなかった大統領に対して最終的にはクーデターという強硬手段に出た格好となりました。
エジプト軍がクーデター、大統領を排除 憲法停止宣言(MSN産経ニュースより)
【カイロ=大内清】大規模な反政府デモが続いたエジプトで3日夜(日本時間4日未明)、軍トップのシーシー軍最高評議会議長兼国防相が声明を発表し、憲法を一時停止してマンスール最高憲法裁判所長官が暫定大統領に就くと宣言した。モルシー大統領はクーデターで排除された。早期に大統領選挙を行う方針も明らかにした。マンスール氏は4日、就任宣誓を行う。
モルシー氏は3日夜、電子メールで声明を出し、軍部の動きは「不法」だとして国防相の宣言を拒否した。同氏の所在は不明だが、フランス通信(AFP)はモルシー氏の出身母体であるイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団関係者の話として、同氏が国防省に移送されたと伝えた。
地元報道によると、治安当局は、ムスリム同胞団のバイユーミ副団長ら幹部2人を拘束したほか団員300人の逮捕を命令、同胞団系テレビ局の電波も遮断するなど同胞団への圧力を強めている。
声明発表後の3日夜から4日未明にかけ、北部マルサマトルーフなど各地で同胞団などの政権支持派と軍や治安部隊との衝突が発生、少なくとも計14人が死亡し、数百人が負傷した。同胞団と反モルシー勢力や当局との本格的な武力衝突に発展する懸念もある。
シーシー国防相は声明で、今回の措置についてモルシー氏が「国民の要求に応えなかった」ためと説明。エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長やムーサ元外相ら有力野党指導者はこれを歓迎しており、軍には超法規的な政権転覆にも多くの国民の理解が得られるとの自信があったとみられる。
また国防相は、(1)同胞団などイスラム勢力主導で制定された憲法の改正(2)実務家による新内閣の設置(3)国民和解に向けた評議会設立-などを柱とする今後の政治プロセスの「行程表」を発表した。
さて、今後はどうなるのか。
イスラム系勢力とその他との対立は激化することは必至。
そして周辺諸国に飛び火することも避けられない。
ひとつ間違えたら、再度の混乱と軍政復活が待ち受けることだろう。
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