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自己満足に浸るマスコミ

2013年01月24日 23:26

アルジェリアの人質事件。
まず、遠い北アフリカの地で巻き込まれ亡くなられた皆様方のご冥福をお祈りいたします。

そして、今回被害にあわれた皆様方の氏名は政府、日揮が非公開とした。
それはそれでいい。

しかし、それをオープンにすることを社是としているかの如く出してしまうマスコミは何を考えているのだろうか。

しかも、朝日は「出さない」と約束しながら出しており、常識を疑いたくなる。
各メディアは前々回の衆院選で散々民主党マニフェストを絶賛した。
普通に考えれば突っ込みどころ満載だったが、それには触れなかった。
その結果はどうなったかは書くまでもないし、公器というならばその責任を取るべきものだろうが素知らぬふり。

単に自己満足の世界に浸っているのみであり、世間の考えとは違っていることを全くといっていいほど理解していない。

それが明らかになっているのが、今日の信濃毎日新聞の社説。

被害者の実名 思いを共有するために(信濃毎日新聞1月24日付社説)

 アルジェリアで起きた人質事件で政府は、被害者の氏名の発表を渋っている。

 世界を揺るがせた事件である。手口は残忍極まりない。

 どんな人が巻き込まれ犠牲になったかの情報は、事件の本当の姿を知る上で欠かせない。テロ対策を進めるためにも必要だ。可能な限り早いタイミングで氏名を公表するよう政府に求める。

 「日揮の皆さんと相談して、公表は避けていただきたいとのことだった」。公表しない理由を問われ菅義偉官房長官は述べている。

 亡くなった人、辛くも命を取り留めた人、その家族…。厳しい状況を強いられた人たちだ。取材、報道によってさらなる負担をかけるのは、何とも忍びない。

 こんな中で、実名発表を求める趣旨の社説を書く必要が本当にあるのか―。楽屋話をお許しいただけば、論説委員の会議でも問題提起があった。

 それでもここでは、実名発表を求めたい。いちばんの理由は、事件の実態に迫るのに欠かせない情報だと思うからだ。

 昨日の朝刊に犠牲者の一人、渕田六郎さんの写真が載っている。64歳のベテランだ。床に座り、箸とおわんで食事している。

 この写真は百万言を費やすより雄弁にテロの卑劣さを物語る。見詰めていると涙が出てくる。「事実」の重みである。

 御巣鷹山の日航機事故で新聞各紙は、乗客乗員520人の情報を詳しく載せた。米国では毎年9月11日、同時テロの犠牲者全員の名前を読み上げている。一人一人の名前が悲劇を今に伝える。

 事件や事故の被害者家族の中には名前が報道されることを望む人も少なくない。あの人が生きた証しを記憶にとどめてほしい。そんな思いを口にする人もいる。

 政府や自治体、企業の間で匿名発表の流れが強まっている。一因に報道被害の問題がある。昼も夜も大勢で押しかけ、カメラを向けて質問を突きつける。メディア側にも反省点は多い。

 時の政権は自民、民主を問わず、人権擁護などを理由にメディア規制の動きをしばしば見せてきた。今度の匿名発表もその一環である可能性を否定できない。

 私たち報道機関は日本新聞協会を中心に、倫理規定をつくる、苦情処理機関を設けるといった対策を進めてきた。いまだ不十分ながら、成果は上がりつつある。

 実名で報道する意義についてご理解をいただくよう、読者の皆さんにもお願いする。


突っ込みどころ満載。

「事件の実態に迫るのに欠かせない情報」というのなら、一方的な被害者よりも加害者に問うのが筋。
生存者ならまだしも、亡くなられた方の親族等に聞いて何がわかるのか。
失礼ながら「お涙頂戴」の話を散々書きたいだけで、ジ・エンド。
それ以上のことが書けるのか?

本当の姿を知りたいのなら、アルジェリア、マリまで行かせて加害者側に取材すれば100%わかる。
でも、それをしない(というかできない)以上、お話にならない。

さらに、倫理規定とかうたっているが、全く機能していない。
亡くなられた方の個人情報は「出すな」と言われても出すのに、社説は誰が書いているか名前を出さない。
これもおかしな話。

マスコミはいつも正しいと思っているのならば、それは驕りの極み。
今回、こういう流れにもっていった朝日を筆頭とするマスコミの責任は相当重いものだろう。
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