京都大山中教授にノーベル医学・生理学賞

2012年10月09日 00:03

日本人のノーベル賞というと、化学賞が頭に浮かぶが、万能細胞の一種とされるiPS細胞を開発した京大の山中教授に医学・生理学賞が授与されることが発表されました。
こういう研究をされている方にノーベル賞が授与されるのは、大変うれしいこと。

今後はいかにして実用化にまでつなげるかがカギとなるでしょう。
ニュースで本人のコメントも見ましたが、「国の支援がなければ受賞できなかった。日本という国が受賞した」という謙虚さには頭が下がります。

山中伸弥氏にノーベル医学・生理学賞(MSN産経ニュースより)

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学・生理学賞を、あらゆる細胞に分化する能力があるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大の山中伸弥教授(50)ら2氏に授与すると発表した。患者自身の細胞を移植して病気やけがを治療する再生医療への道を開いた功績が評価された。

 日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで、米国籍の南部陽一郎氏を含め計19人。医学・生理学賞は1987年の利根川進氏以来、2人目の快挙となった。

 iPS細胞は、あらゆる細胞に分化する能力を持つ万能細胞の一種。これを基に神経や肝臓、心臓などの細胞を作製し、病気や事故で機能を失った患者の臓器などに移植することで、難治疾患を治療する再生医療の実現が期待されている。

 研究はまだ安全性評価の段階で、実際に患者に使われたケースはない。医療分野のノーベル賞は広く実用化した段階で授与されるのが通例で、極めて異例のスピード受賞となった。

 万能細胞は1990年代以降、米国を中心にES細胞(胚性幹細胞)の研究が進んだ。しかしES細胞は「生命の萌芽(ほうが)」である受精卵を壊して作るため、倫理的な課題が壁になった。

 これに対してiPS細胞は皮膚から作製するため、倫理的な問題を回避できるほか、患者自身の皮膚から作れば拒絶反応も起きない利点があり、再生医療実現の「本命」として世界的に開発競争が激化している。

 山中教授は平成18年、マウスの皮膚細胞に4つの遺伝子を導入することで世界で初めてiPS細胞の作製に成功。19年には同じ手法でヒトの皮膚から作製することにも成功し、世界の第一人者として研究開発をリードしている。

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