・FIFAの移籍規定として、「期限切れ6か月前から移籍交渉は可能だが、交渉開始前に文書で所属クラブへ伝える義務がある」としている。
FIFA「選手の地位および移籍に関する規則」抜粋(時事ドットコムより)
第18条 プロ選手とクラブ間の契約に関する特別条項
プロ選手と契約締結を図るクラブは、交渉開始以前にその選手の所属クラブに書面でその旨通知しなければならない。プロ選手は、現所属クラブとの契約満了後か、6カ月以内に満了する場合に限り、別のクラブと契約することができる。
プロ選手が契約を結んでいる期間内に別の契約を結ぶ場合、違約金などについての条項が適用される。
・シュツットガルトは交渉開始以前に清水へ文書でその旨を伝えていない。
おそらく、代理人を通して本人にしか伝えていなかったのでしょう。
こうなるとルール違反であり、「何を勝手にしとるんじゃ!」と清水が激高するのも当然。
これを知ったうえでやっているのならば悪質ですが、ルール上のことだけならば、一番最初の通知義務に違反した時点で清水側が有利な立場に立ちます。
FIFA、15日に裁定へ=岡崎のドイツ移籍問題(スポーツナビより)
この裁定によって変わることでしょう。
しかし、今回の件をクリアにしておかないと、今後、海外へ渡る選手に悪影響が及ぶので、きちんと手を打つ必要はあるでしょう。
ただ、気になる点が1つ。
清水が設定していた「1月31日まで」という契約期間。
天皇杯はどれだけ遅くても1月1日には終わる。
日本人選手はいつまでにしているかわからないが、外国人選手との契約はこの日までというのが多い。
海外は2月1日の移籍はできない。
国内でもチームによっては1月中からキャンプを行うところもあり、その移籍を妨げる「無駄な拘束期間」を作っているともいえる。
(国内ならいい、という契約かもしれないが)
育てた選手を安価(ほとんどタダ)で引き抜かれることに対する防衛策がほとんどないのも、クラブ側にすれば不満でしょうが、これらのことを全体で考え直すいい機会にする必要がありそうです。
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